ニュース&コラム
2021年 9月 15日
令和5(2023)年度入試からの公立高校入試制度変更の続報が愛知県のHPにて記者発表されました。
※〇〇年度入試だと分かりにくいですが、現在中2の生徒からの変更です。
愛知県公立高等学校入学者選抜方法協議会議(令和3年度第2回)の結果について
今回は『一般選抜』と新しく始まる『特色選抜』についての発表でした。
簡単にまとめましたが、間違っていたら教えてください。
ちなみに私立高校は一足先に2022年度入試・現中3の入試から特色入試を取り入れます。こちらの記事をご覧ください。
1 一般選抜における校内順位の決定方式について
(1) 調査書の評定得点と学力検査合計得点による「A」、「B」の区分は、行わない。
(2) 調査書の評定得点と学力検査合計得点の比率は、現行のⅠ、Ⅱ、Ⅲの3通りの方式に、新たに評定得点を2倍する方式及び学力検査合計得点を2倍する方式を加えて5通りとし、各高等学校があらかじめ選択する。
(3)その他の事項は、現行どおりとする。
「A」と「B」の区分は、実際の合否にあまり影響はないようで、新制度では分かりやすくするため行わないようです。また、
Ⅰ(内申点45×2)+(当日点110)
Ⅱ(内申点45×2)×1.5 +(当日点110)
Ⅲ(内申点45×2)+(当日点110)×1.5
の3通りの方式に加えて
Ⅳ?(内申点45×2)×2 +(当日点110)
Ⅴ?(内申点45×2)+(当日点110)×2
という方式が新たにできるようです。
合否に関わる影響を受ける可能性があるのは、合否ライン付近に位置する受検生のみである。
とありますが、結構な逆転が起こるのではないでしょうか。
Ⅴの当日点2倍方式は上位校での採用でしょう。内申点1点と当日点1点が同じ重みになるので、これまでに比べると、かなりの当日点重視ですね。
先生受けが良い”だけ”の内申の価値が下がり、できるはずの問題をしっかりできるようにした生徒がより評価される制度だと思います。
あれ?それってうちの生徒に追い風だね!!
2 特色選抜について
(1) この選抜を実施することのできる高等学校・学科及びこの選抜に出願することのできる者は、次のとおりとする。
ア 農業、工業、商業、水産、家庭、看護及び福祉に関する学科当該高等学校・学科の特色ある教育内容を理解し、その教育内容に関連する明確な進路目標と当該高等学校・学科で学習する強い意欲を有する者
イ 理数、体育、外国語、国際教養に関する学科及び総合学科並びにコースを設置する若しくは特色ある教育課程を有する普通科自然科学、人文・社会科学、スポーツなど特定の分野で優れた能力と顕著な実績を有する者
ウ 地域に根差し、地域貢献を特色とする高等学校当該高等学校で学習する強い意欲と地域社会に貢献する意志を有する者実施の有無は、当該高等学校長が決定する。
(2) この選抜の実施の有無は、当該高等学校長が決定する。
(3) この選抜の実施時期は、一般選抜よりも早い時期に実施する推薦選抜と同じとし、各高等学校の実情に応じて1日又は連続する2日間で実施する。
(4) この選抜と推薦選抜は、併願できないこととする。
(5) この選抜の定員は、推薦選抜とは別とし、当該高等学校・学科の募集人員の20%程度までを上限に、当該高等学校長が実情に応じて具体的な人数の枠を定める。
特色選抜の対象は専門学科やコースで、”普通の”普通科は対象外のようです。
推薦選抜と推薦選抜は同日実施なので、2つの併願は出来ません。前回にも発表があった通り、新制度では一般選抜とは別日程で早い時期に実施します。
そして、かなり大きい変更としては、特色選抜は推薦選抜とは別に定員枠が作られるようです。例年、専門・総合学科で30%程度から45%程度を推薦枠として募集していますので、合わせると合格者の半分以上はここで決まることになります。一般選抜の枠がかなり狭くなってしまいますので、注意が必要です。
選抜方法等は下記、または資料をお読みください。
(6) この選抜の入学検査は、面接を必須とし、これに加え、各高等学校・学科の実情に応じて、作文、基礎学力検査、プレゼンテーション、実技検査から一つを当該高等学校長が選択して実施する。
なお、面接の方法や日程等、面接の実施に関する必要な事項は、当該高等学校長が定める。ただし 「自己の特性などを1分間程度で答えさせる質問」及び、「グループ討議」は行わないこととする。これらを行わないことについては推薦選抜及び一般選抜も同様とする。
また、実技検査の内容は、現行で行われているものとする (音楽科及び、美術科で行われているものは除く。)