小学受験の「おはなし」の問題について。問題文。とてつもなく長い文章です。
しかし、文章を「聞く事」の「訓練」が出来ている子供にとっては、何ともない事なのです。
文章の「聞き方」を「訓練」するのです。
実際、息子との問答でも、
「しっかり聞きなさい!」「聞いてるって!!!」
「じゃ、なんで出来ないの!」
「だって、わかんないんだもん。」
「それを聞いていないっていうの!」です。
上の息子はよく聞いており、全て覚えていたのですが、
下の子は同じようにはいかなかったのです。
どこかで、その「経験」が無かったのです。
そこで「覚えるポイント」を教えました。いわゆる「内言」です。
この「内言」を育てる事も大切なのです。これだけの長い文章です。
大人にとっても難しいのではないでしょうか?
でも幼児期であるからこそ「聞く力が最大限であるから」こそ、
今の時期に「経験」しておくべき事なのです。
NHK教育の幼児番組の「歌」には歌詞字幕がない事にお気づきでしょうか?どちらも幼児期の息子たちは歌を早く覚えたのですが私はなかなか覚えられず「そういえば、なぜ字幕が無いのかな?」と思っていました。
子供には字幕は必要ないのです。「聞けば覚わる」のです。
すごいパワーです。なぜこのパワーを最大限に伸ばさないのか?
じゃ、いつ伸ばすのか?その時期こそ「幼児期」なのです。
たった数ヶ月でやるから、チックになった。
精神的に追い詰められた・・・等意見は賛否両論です。
でも、声を大にして言います。何故こういう問題が受験に出るのか?
中学受験もそうです。
それは、
その「考え方」を幼児期に「経験」しておいてほしいから。なのです。
親が付き合って一緒にたのしく「訓練する」のであれば、最高です。
違う見方で。
18歳で始めた学習塾でのアルバイトから子供達の教育に携わり、
はや25年以上が経ちました。
学生時代は本山の城山中学の生徒をはじめ、
南山男子中学数学、大学受験生の高校数学の指導を行っておりました。
次に東海中学、南山男子中学といった中学受験の受験算数を教え、
中学入試の名門である、中学入試研究会の販売する
DVDの授業も受け持ってきました。
そして息子の小学校受験を共に経験し、
ずっと抱えていた「センスが悪いから、理解が出来ないのかな?」
という永年の疑問にやっと答えを出すことができました。
その答えは「センスの悪い子はいない。経験が無いだけ」だったのです。
「レディネス(学ぶ準備)の出来た時に、
必要な刺激を、程よく与えられた子供」は、伸びが違うのです。
例えば、幼児期の親はこぞって
「お友達は字が書ける。計算が出来る・・・。」と焦ります。
そこで必死になってひらがなの練習、足し算の練習をさせます。
小学3年生までは優位に立て、気分は良いでしょう。
でもそうではないのです。
「レディネスの出来た時に、必要な刺激を、程よく与えられた子供」
ではない子供は小学4年生頃でぱったりと止まります。
なぜなら、伸び続けるために必要な刺激を与えられていないからです。
それでは「レディネスの出来た時に、必要な刺激を、程よく与えられた子供」とはなんぞや・・・と。例えば、中学では連立方程式を学びます。
A君はいつも登校する時、B君の家まで自転車で時速10 kmで行き、
そこからB君と一緒に時速4 kmで歩き、
自分の家を出てから33分で学校に着く。
ある朝、A君はB君の家まで時速12kmで行きB君の家で15分待ったので、
2人とも自転車で時速15Kmで学校へ行ったが、
いつもより1分多くかかった。
A君の家からB君の家を経て学校までの道のりを求めなさい。
という問題があります。
こういった文章題で要求される力は
「読み進めると同時に、頭の中で図式を思い浮かべ、
読み終わった時には、式が出来ている事」=読解力です。
この事に気づける子供が本当に少ないのです。
それを親は「うちの子は文章題が苦手で…。」
で片づけてしまっているのです。
そうではなくて、
のです。
つまり、こういう訓練を、
短期間ではなく時間をかけて「経験」していないのです。
どうしてもわかってくれない中学生の子供達に、
四谷大塚さんの教材にある文章を引用し、説明しました。
物の道理を理解した子供達は、
今まで解けなかったのが嘘のように、スラスラ解きます。
全くできなかったのが得意分野になるのです。
私が教えたことは
私がゾッとしたのは、中学生になるまで、
あるいは小学4年生になるまでこの
「経験」と「訓練」をしてこなかった子供達と、
幼児期のレディネスが整った時にきちんと必要な
「経験」と「訓練」を受けてきた子供達の
「吸収力」「理解力」「物の見方」など、全てに渡って「差」がでるはずだ。つまり、「この子はセンスがある」「この子はセンスが無い」
の問題ではなく、その問題はずっとさかのぼって、その子の
「育ってきた環境」により
大きく差が開いた結果だったんだ・・・という事です。
本当に「教育」が必要なのは「幼児期~小3くらい」までなのです。
考えてみて下さい。
中学2年生がたった3行の文章題を目で見て「読む」事が出来ないのに対し、生まれて5年しか経っていない5歳児は、あの長文を「聞くだけ」
(=集中して人のお話が聴ける)で、話のポイントを抑えるのです。
幼児の力はミラクルです。
この間に、その後の人生における「学ぶべき事」を
吸収できる次のレディネスの状態にする事、
つまり「地あたま」を作っておけば、
「学ぶ姿勢」の出来上がった子供が「自分で、勝手に学んで行く」のです。
小学校受験は「そういう子供」を見極めたいのだと思います。
この事は、「センスのある子」は「学ぶ事」を楽しんでいるなぁ~という、
まだ何も知らずひたすら子供達が今の問題を解ける為の指導をしていた時代の私の疑問としては納得のいく結果です。
こんな「大切な事」を秘密にしておく必要はないと思います。
リトルゲイツでは、ゆっくりと時間をかけて、
子供の成長に合わせ
「将来学ぶために必要不可欠」な「地あたま」の形成に力を入れます
親も、子も、「将来学ぶために必要不可欠」な「地あたま」
の形成を絶対にやっておくべきなのです。
私自身、息子の小学校受験を経験し、
共に学び、ここに子供達の学びの原点があるのだと確信しています。
これから受験科で始めていく「訓練」は決して目先だけの事ではなく、
お子様のこれからの長い道のりに必要不可欠な「訓練」なのだという事。
同時に、保護者の皆さまは日常の生活を再度見直して頂き、
あいさつの出来る子、感謝の出来る子、
お話を聞く時にはきちんとお話が聴ける子、
などといった基本的な「しつけ」に重点を置き、
これから過ごして頂ければと思います。
欧米文化の癒合した私達親子には大変な事でしたが、
「日本の心」を大切に考え行動をする事により、
その答えはわかってくると思います。
もちろん目指すは「合格」の二文字です。
お子様の苦手な部分や、お忙しいお母様にかわり、
「家庭学習」の位置づけにて、サポートさせて頂きます。
これから、リトルゲイツの講師と共に苦楽を共にし「合格」を勝ち取って行きましょう。
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